2012年3月10日土曜日

珍名印鑑

先日の日経文化欄(3月6日付け)に「珍名印鑑10万種」と題する記事が載っていました。
千葉市の印章店さんだが、珍しい名字の研究が昂じて店には10万種の印鑑の在庫があるそうだ。
しかし、そのため殆どが売れない不良在庫になっているとのこと。
珍名というのが何を指すのか難しいが、通常5千種で人口の8割にあたるそうで、それ以外が珍名さんと言えるそうである。

具体例としては、
「四月朔日」 →「わたぬき」さん
「父母」 →「ふも・ふぼ・たらち(ね)」さん
「蘭」 →「あららぎ」さん

特に読めない例としては、
「一」 →「にのまえ」さん…一はニの前にあるから。
※「一一」さんは「にのまえはじめ」さんと読み、そういう姓名が現にあるそうだ。
「九」 →「いちじく」さん…「1文字のく」だから。
「十」 →「つなし」さん…ひとつ、ふたつ、と数えていくと「つ」がつかないのは十だから。
などが紹介されていた。
何という恐るべき(実はあきれるような)いわれの名字であろうか。

ちなみに「日本苗字大辞典」には約29万の名字が収録されているとのこと。とすると、このお店にはその約3分の1が揃っていることになる。
いやはや、驚くべき人がいるものである。

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