2012年2月15日水曜日

狡兎死して走狗煮らる

今日(2/15)の日経コラム「春秋」は、故事成語から始まっている。

狡兎(こうと)死して走狗(そうく)煮らる。獲物となるウサギがいなくなれば、猟犬は煮られ食べられる。実力者の手足となり功績をあげた人、これからあげようとしている人には身につまされる言葉だろう。中国大陸では紀元前から使われてきた成語だ。▼春秋時代。越の将軍として宿敵の呉を滅ぼす立役者となった范蠡(はんれい)が、知人に書き送ったと伝えられる。300年近く後には、漢の建国を支えた将軍・韓信が口にしたとされる。もっとも、2人の名将のその後の運命は対照的だ。「煮られる」前に越を去った范蠡は商人として大成功した。韓信は権力に滅ぼされた。▼中国語のサイトでは最近、重慶市の王立軍・副市長をめぐってこの言葉が飛び交った。~(略)~」

「狡兎走狗」「狡兎良狗」とも。また、同義の故事成語に、
「飛鳥尽きて良弓蔵めらる」(ひちょうつきてりょうきゅうおさめらる)
(意味)飛ぶ鳥がいなくなると良い弓が不用となってしまい込まれるように、用がなくなれば捨てられる。

やはり故事成語は文章を書くのに役立つ。

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