2011年11月22日火曜日

笹原宏之教授講演会

昨日(正確には20日)新潟市で同好会学習会の一環として、予(かね)て懇意にしている早稲田大学の笹原宏之教授を招いて、講演会を行った。一般参加も含め約50名が名講演に耳を傾けた。
「漢字の現在」をテーマに、あっという間の楽しい2時間だった。
漢字の多様性、地域文字、集団文字、個人文字など(これだけではわからないですね)、幅広い漢字の使われ方などについて、「へえ~」とか「ほう~」とかの声が聞かれるような講演だった。

たとえば、漢字の略字について、「菩薩」を上の草冠を2つ書いてすませる、さらには草冠を上下に書いて1字ですませる、もっと進化して上下を合体して書く例(井のような字形)が仏教界で見られる例としてあげられた。空海も使っていた(もとは唐の僧侶が使っていたとか)という歴史ある略字です。
これらは、筆記する使用頻度が多いために生じたもので、「筆記の経済」ともいうべきものだそうです。

今日の(正確には21日の)新潟日報にも記事になりました。参考までにその写真をどうぞ。(寛大な日報さんお許しを。)
※参考リンク(三省堂)→「漢字の現在 第139回 「菩薩」の略字―現代の抄物書き」

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