2011年8月2日火曜日

【過去問】H23-1音読み11-13

さて今日は過去問を眺めてみることとしよう。(※主に漢字源を参照。)

・功あって将軍より【偏諱】を賜る。
⇒【ヘンキ】=二字の名のうちの一字を忌み避けて、用いないこと。▽中国では、人の名をあからさまにいうことを忌む習慣があるが、二字名のときはその両方の字を忌む必要がないとする。
広辞苑では「(「諱」は名の意) 貴人などの2字以上の名の中の1字。将軍あるいは大名などが、家臣の功ある者、または元服の際などに名の1字を与えた。これを「偏諱を賜う」といい、その時に与えられる文書を名字(みょうじ)状という。」。出題はこの意味ですね。納得。
「諱」の読みは「キ、い‐む、いみな」。ほかの熟語は、
【諱忌】(キキ ) さけていわない。おそれはばかって触れない。
【諱避】(キヒ ) いみはばかってさける。さけて触れない。
【不諱】(フキ) 忌みはばかることをしない。上位者に思ったとおりを述べること。死ぬこと。▽死は人が避けることのできないものであることから。
【犯諱】(ハンキ ) 目上の人の本名をいうこと。▽「諱(イミナ)」は、死んだ人の生前の本名のこと。中国では、平素は字(アザナ)や号で呼んで名を呼ぶことは避けるのが習慣であった。

【凶歉】に備えて貯粟する。
⇒【キョウケン】=農作物の出来が非常に悪いこと。はなはだしい不作。
「歉」の読みは「ケン、あきた‐りない」。ほかの熟語は、
【歉敝】(ケンペイ )=歉弊。 穀物が不作で足らず、人民が苦しみ疲れること。
【歉歳】(ケンサイ ) 穀物の不作の年。凶年。
【自歉】(ジケン ) 自分自身にひけ目を感じ、満足できない。

【幺麼】を重用して朝政を乱す。
⇒【ヨウマ】=価値のないつまらないこと。また、そのような人。
「幺」の読みは「ヨウ」。ちいさいの意。
「麼」の読みは「マ」。こまかいの意。「幺(小さい)+音符麻」。

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