2011年8月1日月曜日

大きな数の単位

今日の日経コラム「春秋」にこんな文章が載っていた。

万の上は億、億の上は兆、その上は京(けい)。漢字文化圏では、4ケタごとに数の単位が変わる。日常生活で京を上回る単位を使うことは、まずない。と思っていたら、最近、澗(かん)という単位をよく目にするようになった。京より20ケタ大きい。
▼使い慣れた単位で説明すると、1澗は「1兆の1兆倍の、そのまた1兆倍」。やっぱりピンと来ないが、とてつもなく大きな数には違いない。この単位がよく使われるのは、インターネットの新しい規格について。従来の規格だと、およそ43億しかアドレスを使えないが、新規格なら340澗も用意できるらしい。~(略)~

日ごろ「兆」より大きい単位を目にすることはまずないので、「」という単位も記憶にない。そこで好奇心をもって兆から上の単位を調べてみたのが次である。

(いち)、十(じゅう)、百(ひゃく)、千(せん)、万(まん)、億(おく)、兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)𥝱(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(こうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)

「極」から上は仏教用語だそうだが、とりあえず「無量大数」が一番大きな単位のようだ。しかし、実はまだまだ上に続くらしい。このあたりはよくわからない。(調べるのも面倒くさい。)
とにかくインターネットのアドレス不足から「」の単位を使用することが現実になるんだ、と感じたわけです。
いずれは「無量大数」を使う日も来るんだろうか。

江戸時代前期の算学者、吉田光由(15981672)の算学書の画像。

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