2011年10月20日木曜日

【漢詩漢文名言】晤言して用て自ら写かん

「日暮 親友を思う 晤言して用て自ら写かん」
(読み)
「にちぼ しんゆうをおもう ごげんしてもってみずからのぞかん」
(訳)
「日暮れ時になると寂しくなって友のことがしのばれてくる。
顔を合わせ語り合ってこの胸の憂いを除きたいものだ。」

出典は、三国・魏、阮籍(げんせき)の「詠懐詩」。
「写」に「のぞ-く」の読み、意味がある。(字通)
これは意外な発見だった。

[晤言]ゴゲン [晤語(ゴゴ)]顔をあわせて語る。面と向かって話す。
「晤」の読みは、「ゴ、あき-らか」。意味は「①あきらか。かしこい。②あう。むかいあう。」
他の熟語は、
[対晤]タイゴ 顔を突き合わせて会う。▽「晤」は、互いに向きあう。[類義語]面晤メンゴ。
[款晤]カンゴ 打ちとけて面会する。▽「晤」は、向かい合う。

⇒明日は花金。(「花の金曜日」の意、と広辞苑にも載っていてこれも驚き。) 朋と美酒を味わうとしよう。

2 件のコメント:

SOS さんのコメント...

こんにちは、また久し振りに戻ってきました!
さて、「阮籍」は竹林の七賢の1人で、
「阮籍青眼」つまり相手により青(黒)目と白目を
使い分けたと云われる人、「白眼視する」はここから。
また、彼の甥でやはり竹林の七賢の1人の
「阮咸」は琵琶をよくし、琵琶の代名詞にも
なっていますが、日本でも正倉院御物の中に「螺鈿紫檀阮咸」(らでんしたんげんかん)
と称する琵琶が保存されています。
それではまた!

Dogu さんのコメント...

久しぶりのコメントですね。ありがとうございます。
いろいろ勉強になります。
さっそく取り上げたいと思います。