2011年12月5日月曜日

【漢詩漢文名言】雪月花の時 最も君を憶う

唐、白居易の詩。「殷協律(いんきょうりつ)に寄す」から。

「琴詩酒の伴 皆我を抛ち
雪月花の時 最も君を憶う」

(読み)
きんししゅのとも みなわれをなげうち
せつげっかのとき もっともきみをおもう

(訳)
琴を弾き、詩を作り、酒を飲み合った仲間は皆、私を見捨てた。
雪が降り、月が照り、花が咲くとき、だれよりも君のことを思い出す。

白居易は風光明媚な江南の地で、杭州と蘇州の刺史を勤めたが、江南時代の帰らぬ思い出を述べた詩。
殷協律はこのときの部下という。五十七歳、長安の作。
「雪」は冬、「月」は秋、「花」は春の代表的な景物。四季折々の美しい風物を「雪月花」の語に凝縮させたもの。
この詩句がもととなり、「雪月花」は四季の代表的風物をあらわす日本語として定着したといわれる。

⇒雪月花はこんなところに由来があったんですね。再発見です。

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