2011年6月1日水曜日

【六花43号H22/6】ことわざの解釈

今日は六花から紹介します。ことわざを自分のものとして解釈している事例として参考になります。
やはり自分の中で「咀嚼する」ことが大事なことなんだ、と改めてそう思います。
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ことわざの私的(わたくしてき)解釈  N・N

「天網恢恢、疎にして漏らさず」

 これは、「天網恢恢、疏而不失 老子」によるものですが、語呂やリズムの良さもあわせて私の好きなことわざの一つです。意味は、今さら申しあげるまでもなく、悪事を犯した者は、決して天罰を逃れることは出来ないということになるかと思います。
 私は、金融機関に勤めるサラリーマンとして、六十歳半ばまで働いてきて今はリタイア生活を送っているものです。この四十数年のサラリーマン生活の中で、何回かこのことわざを利用・引用してきました。自分自身がある程度の年齢や立場になると若い人達と同じ職場・セクションで一緒に仕事をすることが多くなるわけですが、そうした際に、年長者として若い人達の見識・モチベーションを高める、意欲づけをする話の中で使ったものです。
 このことわざの直訳としては、前述のとおり「悪いことはできない。」ということですが、私はこれを展開・拡大・変換して自分流に解釈しました。つまり、天はどんな些細なことも見逃すことはないのだから、悪事ばかりでなく善いことも必ず観ている、だから日々の努力・精進・勉強を怠ってはならないというものです。これらの頑張りがすぐに仕事の成果に結びつかなくとも、時期至れば間違いなく陽の目をみるというものです。よくスポーツの世界でいわれる「練習は結果を裏切らない」ということと同じだと思うのです。
 目先のことばかりでなく、長期的な視点で仕事に向かうということを、若い人達だけでなく自分自身へも言ってきたことですが、自分のことはなかなか思うようにはいかず、内心忸怩たる思いが強いものです。

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