竜の四字熟語の続きです。漢検1級対象のみ。
【竜驤麟振】(りゅうじょうりんしん)
威力や勢力のたけだけしく盛んなこと。「驤」は躍りあがる。「麟」は伝説上の霊獣麒麟(きりん)。
竜が頭をもたげて空に昇り、麒麟が勢いよくふるい立つ意から。「竜」は「りょう」とも読む。
【竜蟠虎踞】(りゅうばんこきょ)
①能力のある者がふさわしい位置にとどまって力を発揮すること。②ある土地に居座って、権勢をほしいままにしていること。③文章などに勢いがあるさま。
本来は地勢が険しく、攻め落とすのがむずかしいことをいった。「蟠」はとぐろを巻いているさま。「踞」は前足を立ててすわっているさま。竜がとぐろを巻いたり、虎がうずくまっているという意から。
「竜蟠」は「りょうばん」とも読み、「竜盤」とも書く。「虎踞竜蟠(こきょりゅうばん)」ともいう。
【竜蟠蚖肆】(りゅうばんげんし)
聖人も民間にあれば俗人にあなどられるたとえ。
竜も水中でわだかまっていればいもりも恐れずきままに振る舞う意。「蟠」はわだかまる意。「蚖」はいもり。「肆」はほしいまま。「竜蟠」は「りょうばん」とも。
⇒とりあえず竜の1級四字熟語はこれで終わり。今日取り上げたものも難しいですね。
(参考)学研四字熟語辞典、漢検四字熟語辞典
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