2012年1月30日月曜日

【過去問】H21-3 音読み16-18

昨日の漢検で、担当者の日間違いで受検できなかった事故があったとのこと。
協会ではさっそく再試験の設定などの対応を打ち出していることがHPに発表されている。
なかなか発生しないミスだが、人間のやることに間違いはつきもの。(その後の対応が大事。)
受検者には勉強時間が延びたと思って気を取り直して頑張ってほしいですね。

16.淫祀邪教として【禁遏】を加えられた。
⇒【キンアツ】=おしとどめてやめさせること。
[淫祀]インシ まつるべきでない神をまつること。
「遏」の読みは、「アツ、とど-める」。他の熟語は、
[遏雲]アツウン 空を流れ行く雲までもおしとどめる。すぐれた音楽や歌声を形容する。
※「列子」湯問篇の「声振林木、響遏行雲=声は林木を振(ふる)わせ、響(ひび)きは行雲を遏(とど)む」から。
「遏雲の曲」ともいう。流れる雲を止めるという表現はいかにも中国らしい。

[遏絶]アツゼツ おしとどめて物事をさせない。一族を残らず滅ぼす。
四字熟語は、
【遏悪揚善】(あつあくようぜん) 悪をおしとどめて、善を広く天下にあらわすこと。欠点をおさえ、長所を誉めること。
※「遏」はふさぎとどめる。「揚」は称揚する。広める。「悪(あく)を遏(とど)め善(ぜん)を揚(あ)ぐ」が書き下し文。

17.山の【皺襞】が深い谿を刻している。
⇒【シュウヘキ】=しわ。ひだ。衣服のしわ、山脈のひだ、舌粘膜のひだなど。
「谿」の読みは、「ケイ、たに、たにがわ」。同義語は「渓」。
「皺」の読みは、「シュウ、スウ、しわ、しわ-む」。他の熟語は、
[皺月]シュウゲツ 波に映っている月。
「襞」の読みは、「ヘキ、ヒャク、ひだ」。他の熟語は、
[襞襀]ヘキセキ 〈襞積〉衣服のひだ。

18.【殄滅】の宿運を免れなかった。
⇒【テンメツ】=滅び絶える。また、滅ぼし絶やす。
「殄」の読みは、「テン、つ-きる、つ-くす」。他の熟語は、
[殄瘁]テンスイ やみ疲れる。人口が減少し国力が衰えること。
[誅殄]チュウテン 罪をせめてほろぼす。
[戡殄]カンテン 皆ごろしにする。絶滅。
[撲殄]ボクテン うち滅ぼす。

⇒「皺」=シュウ、「殄」=テンの読みが難しいですね。

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