2012年1月28日土曜日

【過去問】H21-3 音読み13-15

13.【蒼朮】を飲み発汗を促す。
⇒【ソウジュツ】=キク科植物のオケラの漢名。また、オケラ類の根茎を乾燥した漢方生薬。
「朮」の読みは、「ジュツ、シュツ、チュツ、おけら」。他の熟語は、
【白朮】(びゃく‐じゅつ) 中国中部原産のキク科オケラ属植物の根茎の周皮をはぎ除いた漢方生薬。
【朮羹艾酒】(じゅっこうがいしゅ) 薬草を入れた吸い物とヨモギを入れたお酒。※「羹」は羹(あつもの)、吸い物のこと。「艾」はヨモギ。中国洛陽(らくよう)で、節句を祝って作ったといわれる。

14.【紐釦】に意匠が凝らしてある。
⇒【チュウコウ】=ひもを曲げてつくったぼたん。
「釦」の読みは、「コウ、ボタン」。他の熟語は特になし。

15.【饕餮】厭くを知らざる人物であった。
⇒【トウテツ】=財貨・金銭をむさぼること。
「饕」の読みは、「トウ、むさぼ-る」。
「餮」の読みは、「テツ、むさぼ-る」。他の熟語は、
[饕餮文]トウテツモン 殷・周時代の青銅器など、祭器に使われた模様。饕餮(怪獣の名)の形を模した中国古代固有のもの。▽邪気をはらう力を秘めたものとされる。

⇒「饕餮」は怪獣の名でもあり、「竜の九匹の子(九子)の一匹で、飲食を好むとされる。殷・周の頃、その姿を銅器などに刻んで飾りとした。」という。

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