2011年5月3日火曜日

うまい

新潟日報に連載中の會津八一の今日の歌は、
ことしげき 都出()で来て ふるさとの 
田の面()の風に 熟寝(うまい)せるかも」
※歌の原文はかな表記ですが、分かりやすくするため漢字交じりで表記しています。
 監修 會津八一記念館

意味は、
「心身ともに休まらない東京を逃れ、故郷新潟に戻ってきた。広々とした越後平野の田園を吹く春風が私を熟睡させることだ。戦争の末期、空襲の恐怖から解放された安堵(あんど)感が滲(にじ)む。」というものです。

心休まるいい歌ですね。
「うまい」の漢字表記は「熟寝」とは思わなかった。
広辞苑では「旨寝・熟寝」とあり、「気持ちよくぐっすり眠ること。熟睡。」とある。
「熟」は他には「熟」1字または「熟熟」で「つらつらとも読む。
なかなか難しい読み方をする漢字ですね。
 

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