故事成語・諺の世界も面白い。特に故事は物語があったりして楽しいし、諺は人生の処世訓となるようなものも多い。
1.【コウリョウ】一炊の夢。
【黄粱】粟飯を炊き上げるほどの短い間の夢。富貴・功名の極めてはかないことのたとえ。黄粱の夢。
⇒邯鄲の枕、邯鄲の夢、盧生の夢、なども同じ意味だね。私はこんなにいい夢は見たことがない。夢くらいは大金持ちになってみたいもんだ。
2.千丈の堤も【ロウギ】の穴を以って潰ゆ。
【螻蟻】千丈もある堅固な堤も、小さなアリやケラの穴がもとでくずれる。小さな誤りやわずかな油断がもとで、大事をひきおこしたり失敗したりすることのたとえ。千丈の堤も蟻の一穴。蟻の穴から堤も崩れる。
⇒油断大敵、火がボーボーぢゃ!
3.切羽【ハバキ】する。
【鎺】(「はばき」は鍔元を固める金具。刀に手をかけて談判することから) ぬきさしならない談判。
⇒今考えた使用例:「うちの父ちゃんが母ちゃんに、小遣いの増額について、切羽ハバキしている。」
4.【カイドウ】睡り未だ足らず。
【海棠】(唐の玄宗皇帝が楊貴妃を評した語) まだ酔いのさめきらない美人のなまめかしさをたとえたもの。
⇒海棠の成句はほかに、
【海棠の雨に濡れたる風情(ふぜい)】美人のうちしおれた姿がなまめかしいことの形容。
などがある。(広辞苑)
本日の勉強はよく黽勉しました。
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