2011年5月21日土曜日

【言葉探し】雨

まだ5月だというのに天気図は7月と同じだそうだ。暑くなって来ました。
「大活字 気のきいた言葉さがし辞典」(三省堂)から、今回は「雨」の項目から目にとまった言葉を拾ってみました。意味は広辞苑からです。

まず一字言葉から、
【潦】(にわたずみ) (ニハは俄か、タヅは夕立のタチ、ミは水の意というが、平安時代には「庭只海」と理解されていたらしい) 雨が降って地上にたまり流れる水。行潦。

次は二字熟語から、
【煙雨】(えんう) けむるように降る雨。細雨。きりさめ。
【甚雨】(じんう) 激しく降る雨。大雨。
【穀雨】(こくう) (春雨が降って百穀を潤す意) 二十四節気の一。
【桜雨】(さくらあめ) 桜の花の咲く頃の雨。
【時雨】(しぐれ) (「過ぐる」から出た語で、通り雨の意) 秋の末から冬の初め頃に、降ったりやんだりする雨。

【秋霖】(しゅうりん) 秋のながあめ。
【雨間】(あまあい) 雨の降りやんでいるあいだ。
【驟雨】(しゅうう) 急に降り出し、間もなく止んでしまう雨。にわかあめ。
【涙雨】(なみだあめ) ほんの少し降る雨。
【白雨】(はくう) ゆうだち。にわかあめ。
【叢雨・村雨】(むらさめ) (群になって降る雨の意) 一しきり強く降って来る雨。にわか雨。驟雨。白雨。繁雨(しばあめ)。
【霖雨】(りんう) 幾日も降りつづく雨。ながあめ。淫雨。
【雨脚・雨足】(あまあし) (「雨脚うきやく」の訓読) 長くすじをひいて地に落ちる雨。
【甘雨】(かんう) 草木をうるおし育てる雨。慈雨。
【喜雨】(きう) 旱魃(かんばつ)がつづいた後に降る雨。慈雨。
【慈雨】(じう) ほどよく物をうるおし育てる雨。ひでりつづきのあとの雨。甘雨。
【氷雨】(ひさめ) 雹(ひよう)。霰(あられ)。みぞれ。また、みぞれに近い、きわめてつめたい雨。

⇒その他三字熟語などについては次回に。それにしても雨に関する言葉は数多いと改めて感じました。「潦」や「驟雨」は漢検向きの言葉だね。涙雨は悲しい感情とは関係ないのか・・・。これらの二字熟語の意味の違いを説明できるようになろう!

2 件のコメント:

Dogu さんのコメント...

涙雨には「悲しみの涙が化して降ると思われる雨。涙の雨」(日本国語大辞典)という意味が第一義なので、悲しみの感情は当然ありましたね。勘違いでした。

Peko さんのコメント...

この土日は、運動会があちこちで予定されていたので、雨降りで、かわいそうでしたね。
でも私にとっては、家庭菜園で野菜の苗を植えたばかりなので、この雨は【慈雨】と、感じました。