2011年5月16日月曜日

【言葉探し】朝夕

 昔買った「大活字 気のきいた言葉さがし辞典」(三省堂)をめくっていると、なかなか面白い表現を見つけて楽しい。今回は「朝夕」の項目のところからいくつか紹介します。

【朝月夜】(あさづくよ)月の残っている明け方。
⇒「づくよ」の読み方が面白い。
【朝朗け】(あさぼらけ) 朝がほんのりと明けてくる頃。あけぼの。しののめ。
⇒「ぼらけ」を漢字で書けるかな?
【朝未だき】(あさまだき) 夜の明けきる前。
⇒聞いたことのないことばだ。
【彼は誰時】(かはたれどき) 夜明けの薄暗い時。
⇒黄昏(たそがれ)と親類か?
【白白明け】(しらしらあけ) 〕(「しらじらあけ」とも)夜がしだいに明けて、あたりが明るくなっていくころ。
【仄仄明け】(ほのぼのあけ) 夜がほのぼのと明けること。
⇒この2つは長い表現が面白い。
【逢魔が時】(おうまがとき) 薄暗い夕方。※オオマガトキ(大禍時)の転。禍いの起る時刻の意。
⇒いわれが面白いね。
【暮れ初む】(くれそむ) 暮れはじめる。
⇒あまり聞かない表現だ。
【暮れ泥む】(くれなずむ) 日が暮れそうで、なかなか暮れないでいる。
⇒確か武田鉄也の「送る言葉」に出てきた。
【火点し頃】(ひともしごろ) あかりをともす、夕暮れごろ。
⇒昔、「―歩く銀座~♪」っていう歌が流行った。
【朝(あした)に夕べを謀らず】 今は朝だが、夕刻のことは考えない。事情が切迫していて、先のことまで考える余裕がないこと。将来を考慮しないこと。
⇒これは使いたい言葉だな。

日本語は実に豊かだ!

2 件のコメント:

Peko さんのコメント...

【火点し頃】(ひともしごろ) あかりをともす、夕暮れごろ。⇒昔、「―歩く銀座~♪」っていう歌が流行った。
・・・・・って、初めて漢字を知りました。
「人もしごろ♪・・・」って、意味もわからずにいました。
【逢魔が時】も、こわい表現ですね。
Doguさんの意見が、わかりやすくていいです。 v(^^)v
また、いっぱい教えてください。

Dogu さんのコメント...

面白いことばを一杯見つけて紹介しようと思います。